マッチレポート | バルセロナに逆転負け (2-3)

2度のリードを活かせず、後半に決勝点を許した。

レアル・ベティスは9日、本拠ベニート・ビジャマリンで行われたラ・リーガ第23節でFCバルセロナと対戦し2-3で敗れた。カナレスとフェキルのゴールで2度リードを奪いながらも追いつかれ、後半にセットプレーからラングレに決勝点を許した。

昨季までの指揮官キケ・セティエン率いる強敵を相手に、ベティスは幸先の良いスタートを切る。キックオフから4分後、フェキルのシュートがラングレの腕に当たると主審が映像を確認した上でハンドの判定を下し、ベティスがPKを獲得した。これをセルヒオ・カナレスがきっちりとゴールネットに沈め、ベティスが序盤に先制点を奪った。

しかしバルセロナもすぐに反撃に転じる。8分、メッシの浮き球のパスに反応したデ・ヨングがディフェンスラインの裏に抜け出し、胸トラップからシュート。至近距離からの一撃をジョエル・ロブレスも止めることはできず、アウェイチームがすぐさま同点に追いついた。

その後もバルセロナはメッシがペナルティエリア内でパスを受けて決定的なチャンスを迎えるが、ジョエル・ロブレスが右腕でシュートを弾くファインセーブでピンチを切り抜ける。すると27分、ベティスが中盤で相手のボールを奪い素早くフェキルに繋ぐ。ドリブルで一直線にゴールへ近づいたフェキルが左足を振り抜くと、鋭いシュートがゴールネットに突き刺さりベニート・ビジャマリンを埋め尽くしたファンの歓喜が爆発。ベティスが再びリードを奪った。

そのままハーフタイムを迎えたいところだったが、前半終了間際にバルセロナが意地を見せる。アディショナルタイムのフリーキックのチャンスにブスケツが守備陣の背後を取ってボレーシュートを決め、点の取り合いとなった前半の45分は2-2のスコアで終了した。

後半開始直後にはゴール前中央からメッシにシュートを放たれるが、ジョエル・ロブレスがセーブ。守護神は62分にも同様にペナルティエリア内からのメッシのシュートをストップし、ゴールに鍵を掛けた。

ルビ監督はボルハ・イグレシアスに代えてロレン、さらにこの日復帰したウィリアムに代えてホアキンを投入し勝利を目指す。しかし72分、メッシのフリーキックにラングレに打点の高いヘディングで合わされ、3点目のゴールを許してしまう。ベティスは再びセットプレーからの失点で、この日初めて相手にリードを奪われた。

徐々に試合は荒れ模様となり、76分には警告に不服な態度を示したとしてフェキルが立て続けに2枚目のイエローカードを受け退場処分。その3分後にはラングレも2枚目の警告で退場となり、両チームともに10人で残り時間を戦うことになった。

同点を目指しバルセロナのゴールに迫ったベティスだったが、3点目のゴールを決めることはできず。バルセロナを相手に堂々たる戦いを繰り広げながらも、ベニート・ビジャマリンで2-3の悔しい逆転負けを喫した。


レアル・ベティス・バロンピエ:ジョエル・ロブレス、エメルソン、マンディ、バルトラ、アレックス・モレノ、ギド・ロドリゲス(テージョ 86')、ウィリアム・カルヴァーリョ(ホアキン 69')、アレニャ、カナレス、フェキル、ボルハ・イグレシアス(ロレン 61')

FCバルセロナ:テア・シュテーゲン、セメド、ラングレ、ユムティティ、ジュニオル(ジョルディ・アルバ 57')、ブスケツ、デ・ヨング、セルジ・ロベルト、ビダル(アルトゥール 57')、メッシ、グリーズマン(ラキティッチ 89')

得点:1-0 カナレス PK (5')

           1-1 デ・ヨング(8')

           2-1 フェキル (26')

           2-2 ブスケツ (45')

           2-3 ラングレ (72')

退場:フェキル (76')、ラングレ (78')