マッチレポート | 難敵を攻略できず、黒星 (1-0)

序盤の失点がそのまま決勝点に。

レアル・ベティスは20日、ラ・リーガ再開後3試合目となる第30節でアスレティック・ビルバオと対戦。終了間際に失点し、惜しくもドローに終わった前節グラナダ戦から5日後の土曜日、4試合負けなしで好調のチームの敵地に乗り込んだ。幾度のチャンスを演出したもののゴールを奪えず、前半序盤の失点がそのまま決勝点。0-1で黒星を喫した。

黙祷を捧げた後にキックオフされた試合はいきなり動く。均衡を破ったのは、リーグ戦5試合連続で先制点を奪っている好調ビルバオだった。前半7分、ゴールから30mの距離でFKを得たビルバオは、意表を突いたグラウンダーのパスを左サイドに展開。折り返しをイニゴ・マルティネスが上手く合わせ先制ゴール。

24分にはグアドラードのロングフィードに上手くフェキルが抜け出したが相手の粘り強い守備を前にゴールを奪えない。ベティスはカナレスを中心にゲームを組み立てようとするが、ビルバオの快速FWイニャキ・ウィリアムスを生かしたショートカウンターに脅かされ、中々主導権を握ることができない。

前半中盤にはグアドラードのロングフィードに上手くフェキルが抜け出しゴールに迫る等、何度かチャンスを作るものの、ビルバオの粘り強い守備に阻まれゴールを奪えないまま前半を終えた。

後半はお互い一進一退の攻防が続いた。57分にカナレスのスルーパスに抜け出したイグレシアスがGKと1対1を迎えるも、GKのシモンの好セーブに阻まれてしまう。一方のビルバオもCKにラウル・ガルシアが頭で合わせ、バーを叩く等オープンな展開が続き、試合終盤になってもビルバオのハイプレスは衰えない。

82分にはベティスに本日最大のチャンスが訪れる。カナレスの左サイドへの浮き球にモレノが頭で折り返し、GKが辛うじてクリアするも、こぼれ球を拾ったフェキルの足をイニゴ・マルティネスが小突いてしまう。微妙な判定だったがVARでPK。マルティネスはイエローカードを受けてしまう。しかしこの同点のチャンスをキッカーのカナレスはゴール上に外してしまう。後半終了間際の猛攻も及ばず、結局最後まで相手ゴールを割ることはできず、ラ・リーガ再開後の初勝利はお預けとなった。


アスレティック・ビルバオ: シモン、カパ、ヌニェス、マルティネス、ユーリ (バレンシアガ 92')、ウナイ・ロペス (サンセト 86')、ダニ・ガルシア、ムニアイン (ベスガ 73')、コルドバ、ラウール・ガルシア (デ・マルコス 92')、ウィリアムス (ビジャリブレ 92').

レアル・ベティス・バロンピエ: ジョエル・ロブレス、エメルソン、マンディ、バルトラ、ペドラサ (アレニャ 69')、ギド・ロドリゲス (フアンミ 86')、グアルダード (アレックス・モレノ 56')、カナレス、フェキル、ライネス (テージョ 56')、ボルハ・イグレシアス (ロレン 69')

得点:  1-0- イニゴ・マルティネス (6').