マッチレポート | 再開初戦は黒星 (2-0)

サッカーが、ベティスが帰ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大にしたがうリーグ中断を経て、レアル・ベティスは11日に久々の公式戦となるセビージャダービーを迎えた。敵地に乗り込んだチームは普段とは異なる無観客のスタジアムで勝利を目指したが、後半に2点を奪われて敗れ理想的なリーグ戦の再スタートを切ることはできなかった。

両チームが黙祷を捧げた後にキックオフされた試合は、ホームのセビージャが序盤のペースを握る。10分には右サイドからペナルティエリア内に侵入したオカンポスの強烈なシュートがクロスバーを叩いたが、幸い失点は免れた。コーナーキックにニアサイドで合わせたクンデの21分のヘディングシュートもゴール右に外れた。

一方、後方からのビルドアップでチャンスをうかがうベティスはなかなか攻撃が噛み合わず、我慢の時間が続く。39分にはカナレスが遠めの位置から思い切ってゴールを狙ったが、シュートはゴール上方へ。それでもハーフタイム直前にオカンポスのシュートをジョエル・ロブレスがセーブするなど、相手を無得点に抑えたままハーフタイムを迎えた。

後半に入っても、優位に試合を進めるセビージャがたびたびベティスゴール前に迫る。そして54分、ペナルティエリア内でバルトラがデ・ヨングを倒したとしてPKの判定が下される。ジョエル・ロブレスの逆を突いたオカンポスが冷静にシュートを沈め、セビージャが先制した。

さらに61分にはショートコーナーからのクロスをニアサイドでそらし、ゴール前のフェルナンデスが頭で押し込んで追加点。ベティスは2点を追う苦しい展開に追い込まれた。

68分にはボルハ・イグレシアスがアレックス・モレノのクロスに頭で合わせるものの、ゴールの枠はとらえられず。ルビ監督は5人の交代枠を活用してホアキン、ロレン、ペドラサらを投入し反撃を試みるが、左サイドから切れ込んだペドラサのシュートが不発に終わるなど最後まで相手ゴールを割ることはできず。ラ・リーガ再開初戦となったダービーで黒星を喫した。

 

セビージャFC: ヴァツリーク、ナバス、ジエゴ・カルロス、クンデ、レギロン (エスクデロ 80')、フェルナンド、ジョルダン、オリベル・トーレス (バスケス 80')、オカンポス (バネガ 70')、ムニル (スソ 74')、デ・ヨング (エン=ネシリ 70').得点: オカンポス (55' PK)、フェルナンド (61')

レアル・ベティス・バロンピエ: ジョエル・ロブレス、エメルソン、バルトラ、シドネイ (フェダル 46')、アレックス・モレノ (ペドラサ 78')、ギド・ロドリゲス、アレニャ (ホアキン 68')、カナレス、フェキル、テージョ (ライネス 60')、ボルハ・イグレシアス (ロレン 68')