マッチレポート | またしても勝利に手が届かず (3-3)
レアル・ベティス・バロンピエは21日にベニート・ビジャマリンで行われたラ・リーガ第25節で、RCDマジョルカと3-3で引き分けた。前半に2度リードを奪われながらも2回のPKで追いつき、後半立ち上がりにホアキンのゴールで一度は逆転しながらも久保建英に同点ゴールを許している。
降格圏の18位に沈むマジョルカを相手に、ベティスは立ち上がりからボールを支配する。8分には両サイドからのクロスで相手守備陣を揺さぶり、最後はアレックス・モレノが左足でシュートを放ったがゴール右。その後もカナレスが遠目の位置からゴールを狙うが、シュートはゴールキーパーにセーブされた。
すると16分、先手を取ったのはアウェイチームだった。右サイドの久保建英が中央に切れ込み放ったシュートはウィリアムがブロックしたが、そのボールの落下地点にいたクチョ・エルナンデスが思い切ったボレー。ボールは一直線にゴールネットに吸い込まれ、豪快なゴールでマジョルカが先制した。
ベティスもすぐに反撃に転じる。フェキルがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得すると、キッカーのセルヒオ・カナレスが冷静にシュートを決めて19分に同点に追いついた。勢いづくベティスはさらにマジョルカゴールに迫り、26分にはロレンがペナルティエリア外からグラウンダーのミドルシュート。これは惜しくもポストを叩き、ゴールとはならなかった。
しかし27分、マジョルカが再びリードを奪う。最終ラインからのロングボールに抜け出したクチョ・エルナンデスが久保にボールを渡し、ゴール前で折り返しを受けたブディミルが振り向きざまにシュートを突き刺した。
またしても追いかける展開になったベティスは34分、フェキルのクロスが相手選手の腕に当たり2度目のPKを獲得。今度はフェキルが自らキックを沈めてスコアを2-2とした。直後にもホアキンのヒールパスを受けたアレックス・モレノが強烈なシュートで逆転を狙ったが、レイナのファインセーブに阻まれた。
後半に入ってもめまぐるしい展開は変わらない。まずは48分、ベティスは相手ボールを奪うとカナレスが前線のホアキンへロングボールを送る。ペナルティエリア内に侵入したキャプテンは巧みなドリブルで目の前のディフェンダーを剥がし、右足を振り抜くとグラウンダーのシュートがサイドネットに吸い込まれた。その直後には主審がマジョルカにPKを与えるが、VARの確認の結果判定を覆した。
61分にはホアキンのパスに抜け出したカナレスがレイナと1対1になるビッグチャンスを迎えたが、シュートはセーブされリードを広げることはできず。ホアキンのパスを受けたフェキルのシュートもサイドネットの外側に外れた。
すると70分、マジョルカの久保建英が巧みな個人技でドリブルを仕掛け、右足で強烈なシュート。ジョエル・ロブレスの手に触れたボールは勢いを完全に奪われることなくゴールの中へ転がり込み、スコアは3-3の同点となった。その後もマジョルカはダニ・ロドリゲスが惜しいシュートを放つが、ここはジョエル・ロブレスがファインセーブで失点を免れた。
対するベティスもアレックス・モレノ、フェキルらがゴールを脅かすものの、最後まで4点目のゴールを奪うことはできず。ゴールの奪い合いとなった試合は3-3で終了し、ベティスは本拠で久々の勝ち点3を手にすることはできなかった。
レアル・ベティス・バロンピエ:ジョエル・ロブレス、エメルソン、マンディ、バルトラ、アレックス・モレノ、ウィリアム (アレニャ 73')、グアルダード (ラウール 86')、カナレス、ホアキン (テージョ 77')、フェキル、ロレン
RCDマジョルカ:レイナ、ポソ (セドラル 82')、ライージョ、ヴァルイェント 、レオナルド (ガメス 31')、ロドリゲス、 サルバ・セビージャ、ババ (ラゴ・ジュニオール 67')、久保、エルナンデス、ブディミル
得点: 0-1 エルナンデス (16'). 1-1 カナレス PK (19'). 1-2 ブディミル (27'). 2-2 フェキル PK (35'). 3-2 ホアキン (47'). 3-3 久保 (70').